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中国工場探し、「会社検索」で終わらせない 実工場・設備・外注工程まで確認して量産リスクを絞る

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工場探しは価格表を集める作業ではない

中国でOEM、ODMの製造先を探す際、多くの企業が最初に行うのはAlibabaなどのオンラインプラットフォーム、展示会、紹介会社を通じた見積取得である。しかし、候補企業を10社集めても、その10社が本当に量産を行う製造工場とは限らない。販売会社や貿易会社がメーカーとして商談し、受注後に別工場へ生産を委託する形態も存在する。

商社経由の取引が直ちに問題になるわけではない。問題は、発注企業が製造場所を知らないまま品質、納期、認証を保証されたと考えることである。中国の製品品質法は、生産者・販売者に内部の品質管理制度を整備し、製品品質に責任を負うことを求めている。日本側の買主も、誰が生産者で誰が契約相手かを分けて把握する必要がある。

候補工場は三段階で絞り込む

第一段階は法人確認である。中国語の正式会社名、統一社会信用コード、登記住所、設立時期、事業範囲、銀行口座名義を確認する。契約書に記載する法人名と代金送金先が一致しない場合は、その理由を明確にする。

第二段階は製造能力の確認だ。工場面積や従業員数といった見栄えのよい数字より、対象製品に必要な設備台数、1日の生産能力、ボトルネック工程、検査設備を確認する。月産50万個と説明されても、外注を含む数字なのか、自社設備だけの数字なのかでリスクは異なる。

第三段階は対象製品の適合性である。過去に似た製品を製造した経験があっても、日本向け規格を満たせるとは限らない。2026年には中国のCCC制度でも電動工具、小型モーター、玩具など複数分野の実施規則が更新された。中国国内向け販売やCCC対象製品を扱う案件では、工場が有効な認証をどの型式で保有しているかまで確認する。

工場訪問で見るべきは「生産の流れ」

工場訪問では応接室やショールームだけで判断せず、原材料倉庫から完成品倉庫まで製品の流れを確認する。入荷材料がどのように検査され、不良品がどこへ隔離され、完成品ロットがどの記録と結びつくかを見る。

  • 原材料の受入検査と保管状態
  • 主要製造設備と実際の稼働状況
  • 作業標準書と工程内検査
  • 測定機器と校正記録
  • 不良品隔離区域
  • 外注工程と協力工場
  • 完成品と製造ロットの追跡方法

候補を最終決定する前に、小ロット試作を行い、承認サンプルと量産仕様書を作成することも有効だ。中国工場探しの目的は「一番安い見積を出した会社」を見つけることではない。日本市場向けの商品を同一条件で繰り返し生産でき、問題発生時に責任の所在と原因を追跡できる工場を選ぶことである。