中国の貿易総額は30兆1264億元
2026年1〜7月の中国・香港の貿易統計は、アジアの貨物流動が前年を大きく上回っていることを示している。中国国家統計局によると、中国の1〜7月貨物輸出入総額は30兆1264億元で前年同期比17.3%増加した。輸出は17兆4400億元で14.0%増、輸入は12兆6864億元で22.0%増だった。
7月単月でも輸出入総額は4兆6580億元と前年同月比19.2%増え、輸出は2兆7125億元で17.8%増、輸入は1兆9454億元で21.2%増となった。輸出だけでなく輸入も大きく伸びていることから、中国の外貿易は双方向で拡大している。
香港はさらに高い伸び
香港政府統計処によると、1〜7月の香港の輸出額は前年同期比40.9%増、輸入額は40.6%増だった。7月単月では輸出が50.7%増の6725億香港ドル、輸入が41.0%増の6774億香港ドルとなった。中国本土向け輸出は56.5%増、中国本土からの輸入は37.1%増で、中港間の貨物流動が香港全体の貿易を強く支えている。
品目別では電気機械・関連部品、通信機器、事務機器・自動データ処理機器などの増加が大きい。香港政府はAI関連電子製品の世界需要が輸出増加に寄与していると説明している。
貿易額と数量を混同しない
企業が統計を利用する際には、金額の増加がそのまま数量増加を意味しない点に注意したい。半導体、非鉄金属、石油などは単価変動が大きく、輸入・輸出金額が増えても貨物数量は同じ場合がある。さらに中国統計を人民元建てで見るか米ドル建てで見るかによって為替の影響も異なる。
日本統計と照合して商流を把握
日本側では財務省が2026年7月分の貿易統計確速値を8月28日に公表している。日中貿易を分析する場合、中国側の対日輸出統計と日本側の対中輸入統計にはFOB・CIF評価や計上時点などの違いがあり、完全には一致しない。数字が異なること自体を誤りと判断せず、統計基準を確認する必要がある。
実務担当者は全体の伸び率だけでなく、自社商品のHSコードに近い分類について輸出額、輸入額、数量、単価、相手国を継続的に見るとよい。中国、香港、日本の三地域の統計を組み合わせれば、香港経由の再輸出や需要地の変化を捉えやすくなる。