中国貿易解説

国際貿易とは、一体何をする仕事なのか??

①商品管理
②貿易実務
③物流管理

①~③の仕事を円滑にするのが、貿易の仕事です。
では、貿易代理店であるSFE貿易のする仕事は、②の貿易実務
①の商品管理(生産管理)は、工場に行って商品を見る、間違いなくスペックどおりの商品を作っているかなどの内容をチェックする仕事です。

②貿易実務 お金の管理というのが簡単な答えかもしれませんが、
中国の工場へのお金の支払い・また、工場と貿易会社の間で、売買契約を結ぶ、また、輸出するための国際物流の手配をする(通関、国内輸送、海上輸送)など
に必要な連絡業務、ならびに、書類差作成をします。また、税務処理などの税金の処理なども貿易実務のお仕事

③物流管理は、物流会社がやっている仕事です。
国内物流、港での手配、また、海上輸送などの実際に物流を行います。

■ 中国側でかかる物流コストについて(下の図参照) ■

これは、港通関を行った一般貿易のパターンです。
通常、保税区以外の通関を行った場合は、港で直接通関をして、船に乗せて海外に出荷します。

貿易実務の仕事は、どんな仕事??

貿易実務とは、お金の管理、貿易の全体の手配の仕事になります。SFE貿易が行っている仕事は、この部分です。ものを買う際に、だれでも分かると思いますが、お金の支払いをして、商品を受け取ります。
中国の工場から商品を購入して、海外に輸出したい場合は、絶対知ってほしい条件があります。

★中国から海外に輸出する商品を購入する際に、海外の銀行から、中国に送金しなければならない。

これが、必要条件です。
中国の工場に、直接現金をもってきて支払うことができません。これは、外貨管理という観点で、海外に輸出する商品は、海外の銀行から、中国の貿易会社(輸出入会社・外貿公司)の口座に振り込みます。
貿易権をもたない工場は、外貨での決算ができません。
例えば、日本の会社が中国の工場から、商品を日本に輸入したい場合は、かならず、日本の銀行からUSドルで送金して(USドル以外でもいいが、人民元=USドルは、固定相場なので)中国の外貿公司に振り込みます。
その後、外貿公司で、外貨から人民元に両替して、工場には、外貿公司から人民元で支払います。

外貿公司(進出口公司)の仕事

①貿易権のレンタル(名義貸し)
②外貨から人民元に両替

①、②の仕事を専門的に行う会社ということになります。

貿易権がない、中国国内の工場(法人)から商品を輸出する際に、通常なら輸出できませんが、その場合は、外貿公司を経由して、輸出を行うことで、輸出入を可能にします。
インボイス、パッキングリスト、B/Lなどの輸出名義人は、外貿公司の名義になります。

また、海外から送金した外貨(USドルなど)は、外貿公司に入った時点で、すべて外貨から、人民元に両替します。両替後、工場などの支払いを外貿公司が代行して人民元で支払います。

お金の決済方法 ≪中国貿易≫

中国貿易における貿易決済については、基本的には米ドル価格での決済になります。最近は、人民元決済をするケースも増えていますが、圧倒的に、ドル決済の量は多いと言えます。

中国からの輸出するには、どうすればいいか?

 まずは、輸出する為の条件として、これは、中国の規定で、海外に輸出するための商品は、海外からお金を送金しなければならないという決まりがあります。
それでは、海外送金をすることで、解決できるか・・という問題になりますが、、、

次の問題点として、「中国の国内の企業で輸出入権のない企業は、中国の貿易会社経由で輸出しなければならい」という条件があります。

それでは、お金を海外から、送って、中国の貿易会社に振り込めばいいのかという回答になります。

次の条件で、「海外に輸出する商品は、増値税領収書がいる」という条件があります。

増値税領収書?? それは、なに??といいたくなると思いますが・・増値税領収書とは、輸出をするときに必要な領収書で、基本的に、国内販売を行っている問屋・工場では、増値税領収書を取得していない場合が多いのです。

※ 一般納税人資格を取得することで、増値税領収書を取得することができますが、基本的には、50万人民元以上の資本金が有ること、また、不動産などの担保になる試算をもっていることなど、条件があり、小さい商売をしている企業は、増値税領収書を取得していないケースが多くあります。

 しかし、お店で買い物したら、白い紙の連番の書いた領収証をもらえるけど。。。と、思った人は、中国に住んでいる人だと思いますが・・・しかし、これは、中国では、一般領収書とよばれ、中国国内の商いをする際には、お金を支払ったら、一般領収書をお客に渡せばいいです。一般領収書は、どこのお店、どこの企業でも持っていますが、この一般領収書だけでは、輸出することができません。増値税領収書が必要になります。

 それでは、どうしたらいいか??

 一般的な場合は、この条件がクリアーできないで、輸出するという話が終わってしまいます。それでは、目の前に、魅力的な商品があるのに、輸出できないことになります。

 その部分をソリューションするのが、SFE貿易の「簡単貿易のソリューション事業」です。
簡単に輸出貿易をするためには、増値税領収書の発行が不可欠です。
SFE貿易は、貿易商社として増値税領収書を発行することができあます。

 増値税領収書があれば、なんでも輸出できるわけですから、SFE貿易経由で購入することで、一般領収書しかでない商品に弊社が一度代理購入をして、増値税を中国の税務局に支払い、その後、増値税領収書を発行して、輸出することが可能になります。

 これは、非常に小口での輸出を便利にします。

 実は、中国の貿易で、貿易権(輸出入権)が非常に重視さ
れていますが、これは、貿易会社経由でその名義をレンタルすれば、簡単にクリアーできます。しかし、領収書の問題は、基本的に販売側がお金を支払った時点
に出すものですから、販売者が増値税領収書をもっていなければ、輸出業務がすべてストップという結論になります。これを考えれば、増値税領収書が実は、中
国からの輸出する際の最大のネックとなる部分です。

 その輸出に必要な増値税領収書を発行する為に、一旦、一
般領収書しか出せないお店から商品を購入して、SFE名義の商品として、増値税領収書を発行することで、ここから、輸出可能になります。その方式を使え
ば、中国のどこのお店,どこの中小の工場でも一般領収書は発行できますから、SFE貿易を経由して輸出すればなんでも日本に輸出できることになりますよ
ね。

増値税領収書とは?

 中国貿易をするときに必ず出てくる増値税・・・それは、一体どんな税金なのかを説明します。

zoutiz3

中国における商品供給と輸出事業について

【はじめに】
中国が「世界の工場」と称され、世界各国のバイヤーが中国に商品購入にやってきています。海外の通販業者が中国の工場に自社開発した商品を委託生産し、中 国から輸出する手順について説明していきます。中国における代金支払いは、基本的に人民元で行われます。現在、人民元は、国際通貨ではないために、海外か ら送金する際は、USドルで行います。
USドルを人民元に両替する作業を行わなければなりません。それを、専門的に行うのが、「輸出入公司・外貿公司」で行います。中国における外貨管理は厳しいために、自由に両替して工場に支払うことは許可されていません。
そのために、外貿公司を経由して支払います。
【外貿公司】
国における輸出入を行う際に必要になる資格として、輸出入権(貿易権)が必要になります。輸出入権がない企業は、輸出入をすることができないために、輸出
入を行う際に、外貿公司の名義を使って行います。また、海外から送金された外貨を人民元に両替する作業も外貿公司で行うことを義務づけられています。よって、中国から輸出をする際には、外貿公司との連携で行います。駐在員事務所の仕事としては、外貿公司と密接に連絡をとって、工場側へのお金の支払い、中国から海外に輸出をする際の打ち合わせを行い。外貿公司の名義で出荷します。(インボイス、パッキングリスト、B/Lの輸出者名義の欄に記入します。)外貿公司は、輸出金額(工場出しの商品代金の価格に対して)数%の手数料がかかります。 また、現地法人をもっていない企業に対して、(海外企業の出張事務所だけで、現地法人をもたない企業)工場側と行う支払条件、納期などのビジネス契約を代理で行ってもらえます。工場側は、支払いに対して、海外企業と基本的に中国の法人と契約を求めます。よって、駐在員事務所だけで、現地法人を持たない企業とは、直接の契約をおこなえないために、外貿公司が代行しておこないます。支払いに対しては,TT送金、L/Cに対応します。中国の場合は、支払いに対しては、TT送金の場合は、スケジュール的には、日本の銀行から、中国の外貿公司の口座までの送金に3日程度、外貿公司における人民元両替作業が1週間程度かかります。
ですから、日本側から送金して、工場に支払うまで10日前後かかることになりますから、工場と契約を結ぶタイミング、手付金の支払いのタイミングを考えて行わなければなりません。
【工場との契約】一般的に、中国の工場と契約を行う場合、支払いは、着手金として、30%から50%の前金を要求されます。また、出荷時に残りの残金を支払い、支払い完了後工場からの出荷という流れになります。
【生産管理、商品管理】工場側と契約を結ぶ際に、商品の仕様書、納期を購入側、生産側で確認します。生産期間中に商品が仕様書どおりになっているか、納期のスケジュールが間に合うかを確認し、不備がある場合は、工場側に指示をだします。

【物流の管理】中国国内の工場から日本主要港までのC&F JAPAN  までの作業が一般的です。工場側で最終検品が終了して、外貿公司から残金をすべて支払ってから出荷となります。工場にコンテナをつけ、国内輸送で上海港に もっていき、前もって予約していた船便に積み込み、日本の港につけるまでの作業があります。一般的に船舶代理店にて輸出する際は、前もって、工場積み出し 日、港通関日、船便を相談してスケジュールを決めます。
最短で、1日目、 上海近郊工場出荷 →港2日目  上海港 通関
3日目  船積み (上海出航)
工場側にコンテナをつける手配をするのに、最終は、前日、1日前の予約が必要です。
上海~東京で3日~4日で着きます。 上海側から、インボイス、パッキングリスト、B/Lを日本の代理店、ならびに、日本の本社(輸入部(貿易部))等にFAXを流し、日本側の通関手配をします。その時点で、C&F JAPANの仕事は、終了です。
コスト的には、(中国側支払い物流費用)

国内輸送費 (工場~上海港)②
THC費用  (港使用料)③
訂船費   (船の予約手数料)④
通関費  ⑤
海上運賃  (上海港~日本主要港)①~⑤の費用が基本的にかかる物流費用です。(一般通関の場合)
よって、貿易を行う際にかかる費用としては、
Ⅰ 物流費用
Ⅱ 貿易手数料(外貿公司に払う手数料)
Ⅲ 商品代金 (工場側に支払う商品代金)
貿易に関しては、Ⅰ~Ⅲの費用が発生します